家を仕事場にもする建主のための都市型立体住居。1階がスタジオ、2階が居間的空間、3階がプライバシーの高い空間として積層され、それらが家のあちらこちらに穿たれた吹抜けやテラスなどによって立体的につながれている。吹き抜けから降り注ぐ光、スリット状のテラスを吹き抜ける風など、時間の流れとともに様々に表情を変えていく流動的な空間は、あたかも街角に建つ小さな光の玉手箱のような表情を醸し出している。

学生たちが研修を行う大きな家のような施設。一日の光や風の動きを映し出す池や緑の丘を中心とする中庭のまわりにいくつもの生活空間が展開した、まるで小さな集落のような雰囲気をもっている。それぞれの生活空間は、表情豊かな素材や色彩によって彩られ、また外部空間とのより緊密な関係によって、常に中にいながら外の空気が、外にいながら中の気配が感じ取れるような、そんな開放感に充たされた場所となっている。



街の角地に建つ中庭型都市住居。前面道路から玄関、中庭、樹木、ルーバーなど、いくつもの空間的なフィルターによって通りとの緩やかな関係が築かれている。このいくつものフィルターは、一日中変化に富んだ美しい光を家の内部に届け、また窓を開け放しにしてもプライバシーの確保できる落ち着いた空間を実現している。そしてこのフィルター越しに通りに溢れる生活の気配は、街並みに彩りを与える貴重な要素でもある。



立体的なテラスが家全体を明るくつなぐ、下町の都市型住居。1階には街の路地空間の延長のようにしてある大きなポーチが、2階には宙に浮かんだ大きなテラスが、そして3階には空中の小さな庭のようなテラスがあって、それらが屋上とも一体となって立体化され、家全体は、中も外も自由に歩き回れる空間となっている。そこはガーデニングを趣味とする建主の空中の楽園であり、また街を彩る立体路地でもある。



総勢6人にもなる二世帯の家族が一緒に生活するための都市型住居。大きくは、1階、2階と上下に世帯が分かれながら、明るい中庭の周りに生活空間が展開している。これまで別々の生活をしていた世帯が、おのおののプライバシーを守りつつ、それでいて双方の生活の気配を感じ取れるような、そんな距離感と同時に一緒に生活することの価値を享受できるような空間構成を試みている。