「コンクリート打ち放しを・・・」と希望される建て主のためにシャープでモダンな建築を心掛けた。建物前面(東側)は全てルーバーガラスとする事で明るい室内を実現し、その外側にアルミ製型材で横格子を創りプライバシーを確保した。室内の間仕切りは全てを厚さ40・の木製可動パネルとした。コンクリートの外箱の中身は自在に可変する自由空間とするためだ。

定年を迎えたご夫婦が週末を過ごすセカンドハウスである。寒冷地と言う余条件をクリアし、コンパクトで気持ちの良いインテリアを目指した。日常は留守になるため、セキュリティの確保にも気を使った。



1階と2階で分けられた完全分離型の2世帯住宅であるが、内部の階段で自由に行き来が出来る。地下室は両世帯の共有空間となっている。外観は、開発から30余年が経過した成熟した住宅地の景観を乱さない事を心掛け、街並みの中に溶け込む謙虚なデザインを試みた。



将来を見据えたしっかりとしたコンクリートの箱体を創る事。内部空間はその時々の時代のニーズに順応できる合理性と機能性の上におかれた必然性を持ったデザインとする事。街並みに美しく参加できる外観とする事等が検討された。
平成12年「台東区建築景観賞」受賞



閑静な住宅地の一角に建つMS-Duplexは10世帯のための集合住宅である。第1種低層住居専用地域の厳しい高さ制限の中、必要な規模と質を生み出す事はかなりの難問であったが、中央にサンクンガーデンを創り、地下と一体の空間を生み出した事は一つの解となった。